研究員の紹介

宮永 俊之
カスタマーサービスユニットリーダー 副研究参事 博士(工学)
福岡県出身・九州大学工学研究科電子工学専攻(修士課程)
[研究分野] 住環境、快適性、CADIEE
[入所年月] 1988年4月
Comfortable × Design

住宅用室内温熱環境設計ツール「CADIEE」

電気利用技術の開発・評価を行う「需要家サービスユニット」職住環境マネジメントグループのグループリーダー。 省エネや地球環境への配慮、電力自由化など時代の変化により、快適さと効率的なエネルギー利用を両立する研究がより注目を集めるようになっています。 住宅用室内温熱環境設計ツール「CADIEE」の開発をしています。「CADIEE」と同じようなツールはハウスメーカーさんや家電メーカーさんも開発されていますが、それぞれが切磋琢磨し合って価値を高めていくのが理想です。

関連プロジェクトのご紹介

エアコン選定支援ツール「ASST」

現在の住宅環境に適したエアコン選定ツール「ASST」を使って省エネ・環境配慮
エアコン選定ツール「ASST」は、住宅の所在地域や断熱性能、築年数、部屋の位置や方角、広さなどの条件を入力することで、適切なスペックのエアコンを選定するツールです。使用時間帯や使用時の優先項目などを追加することでさらに省エネかつ適切なエアコン選定をおこないます。

ASST 開発の経緯
従来の畳数めやすを用いてエアコンを選定すると、現在の住宅の熱負荷値から求めたエアコンよりも過大な冷暖房能力の機器が選ばれ、消費電力量の増大につながることが指摘されています。そこでエアコン選定の判断材料のもとになっている規格等の調査やメーカ等へのヒアリング、Web調査(のべ約3,000人)を行い、抽出された課題に基づき新たなエアコン選定方法の検討を行いました。その結果を踏まえ、独自のシミュレーションデータベースを構築し、生活者の住宅仕様、ライフスタイル、嗜好の重視度合いを考慮して省エネかつ適切なエアコンを自動で選定できる、「エアコン選定支援ツール(ASST)」を開発しました。

エアコン選定支援ツール「ASST」紹介ページ
https://wp-criepi.denken.or.jp/technology/wle/asst/

エアコン選定支援ツール「ASST」はパソコン、タブレット、スマートフォンなどから利用できます。
速報性の高い成果の最新情報を掲載

研究トピックス

COVID-19を始めとする感染症対策の一つとして、窓開けや換気扇等を利用した適切な換気が推奨されています。しかし、エアコン運転時には換気をやめてしまい、十分な換気が行われない可能性があるため、換気量の増加による室内温熱環境とエアコンの消費電力量への影響を評価し、適切な換気を促す研究を推進しています。

[第1報]換気が冷房時の室内温熱環境とエアコンの消費電力に及ぼす影響
[第2報]換気が冷房時の室内温熱環境とエアコンの消費電力に及ぼす影響-複数地域および異なる設定温度への条件の拡張-
https://wp-criepi.denken.or.jp/technology/wle/influenceofventilation/

[第3報]換気が冷房時の室内温熱環境とエアコンの消費電力に及ぼす影響-環境試験室を用いた実験による検討-
https://wp-criepi.denken.or.jp/technology/wle/influenceofventilation03/

Research Report

研究報告書